ボールを打たない素振り練習には様々なメリットがあります。
しかし、やり方を間違えると折角の良い練習が全く効果のないものになってしまいます。
今回はそうならないための素振り練習での注意点について解説します。
素振りには2つの種類がある
まず素振りには2つの種類があります。
ひとつはヘッドスピードを上げるためのトレーニング的な素振り、そしてもうひとつはスイング中の自分の悪い動きを修正するための素振りです。
素振りで最大限の効果を出そうと考えた場合は、この2つの素振りを意識的に使い分ける必要があります。
素振りには2つの種類があり、その2つの目的を理解したうえで使い分けることが重要です。
ヘッドスピードを上げる
素振りの注意ポイントとは
重過ぎる物は振らない
ヘッドスピードを上げる目的の素振りの場合はまず単純に速く振る意識が必要です。
このとき気を付けたいのがどういう物を振るかです。
まず絶対におすすめしないのが自分の体力以上に重い物です。
体力以上に重い物を無理に振ると身体が暴れる癖が付くからです。
逆に自分が振ってみて少し軽さを感じるくらいの物であればバットでも素振り用器具でも構いません。
素振りで自分の体力に合わない重い物を振るのはスイングを壊す可能性があるので危険です。
長過ぎな物もNG
もうひとつ要注意なのが長過ぎる物です。
これも重過ぎ同様にスイングを崩してしまう可能性が高くなります。
特にまだ身長の低いジュニアゴルファーに長い物を振らせるのは百害あって一利なしなので気を付けましょう。
長過ぎる物を振るときもスイングを壊さないように気をつけましょう。
切り返しの動きに細心の注意を!
また速く振る素振りは、スイングの中でも最重要ポイントである切り返しの動きを悪くしてしまう恐れがあります。
そうなると上手くなるための素振り練習が下手になる練習になってしい本末転倒という事態になってしまいます。
そうならないために切り返しの動きには細心の注意を払わなければなりません。
動画で撮るなどして切り返しの動きを常にチェックすることをおすすめします。
スピードを出す素振りでは、特に切り返しの動きが崩れないように注意が必要です。
悪い動きを修正するための
素振りの注意ポイントとは?
「素振りは良い」の嘘
「素振りは良いのに実際にボールを打つとダメ」
という言葉をよく耳にします。
しかし、私の意見ではそれはありません。
素振りの場合ボールに当てようとしない分悪い癖が小さく分かりづらくなるだけで厳しく観ると必ず癖は残っています。
そして、ボールを打とうという意識が少しでも入ると必ずまたその癖が大きく顔を出してきます。
その結果、結局は素振りは良いのに現象になってしまうわけです。
素振りだけは良いというのは間違いです。
動きを根本的に直すには理論が必要
「素振りは良いのに」現象を無くすためには根本的な動きの修正が必要です。
たとえ一部分の動きを変えるとしてもその他の動きとの繋がりをしっかりと理解しておかなければなりません。
部分と全体の流れを頭で理解することで動きを変える作業は簡単になります。
逆にその理解がないまま動きを根本的に変えることは不可能です。
その部分と全体を理解するために必要なのが理論です。
素振り練習を良いスイング作りに最大限に活かすためにも理論を活用することがなにより大事です。
ただ振るのではなく、どういう動きにするのかを明確して素振りをしましょう。
まとめ
- 素振り練習には「ヘッドスピードを上げる」と「動きを修正する」の2つの目的がありその2つを意識的に使い分けることが大事
- 「ヘッドスピードを上げる」ための素振りでは重過ぎるまたは長過ぎる物は振らず、また切り返しの動きが崩れないよう注意することが大事
- 「動きを修正する」ための素振りは理論を考えながら振ることが大事