コースでのミスショットの原因となる精神的な要因は大きく2つある。
それは、実力以上に良いショットが打ちたいという過度な欲とミスしたらどうしようという恐怖だ。
この過度な欲と恐怖が強くなると筋肉が硬直して良い動きができなくなる。
そうなると当然ミスショットになる確率が上がってしまう。
このミスに繋がる精神的な要因を取り払うにはどうすれば良いのか?
・無心で何も考えないようにする
・練習のつもりで打つ
・スイングリズムを意識する
・とにかく脱力を意識する
皆さんも一回はどれかを試したことがあるのでは?
しかし、結果上手くいった記憶がないというのが現実ではないだろうか。
私はそもそもこの欲や恐怖を取り払うという考え方に無理があると考えている。
どちらも人間の本能的なものなのでこれを取り除くのはとても難しいことだ。
では欲や恐怖を小さくすることはできるのか?
やはりそれも難しいと思う。
欲や恐怖というものは、普通の人間の場合は意識するほど大きくなるものでそれをコントロールすることは至難の業だ。
ということは、もうお手上げなのかと言ったらそうではない。
実はこの問題を解決する最善の策がある。
それはゾーン状態に入ることだ。
ご存知の方も多いとは思うが、ゾーンとは集中力が究極に研ぎ澄まされた状態だ。
超集中状態とも言えるが、このゾーン状態の時に人間は自分の持っているポテンシャルを最大限に発揮できる。
また、このゾーン状態では欲や恐怖も感じなくなる。
いや厳密に言うとぼんやりと感じているが、自分自身がそれを客観的に見れていてそれらの悪影響を受けなくなる。
そして、上手くいくイメージが頭の中に出来上がって、実際の結果もそのイメージと限りなく近くなる。
なんとも夢のような話だが、実際にゾーン状態というものが存在しているのは科学的にも周知されている。
プロの世界でも爆発的なスコアを出した時の選手のほとんどはこのゾーン状態にあったと考えられる。
とは言え、そんなゾーンなんて偶然入ってしまうだけでそんなものに期待しても無理があると考える人が多いだろう。
いや実はこのゾーン状態に意識的に入るやり方がある。
このゾーン状態を作る要素は次の5つだ。
◦呼吸
◦姿勢
◦イメージング
◦変性意識
◦エモーション
全てを説明するのは難しいので割愛するが、この中で最も大事なのが呼吸である。
呼吸を意識に上げてコントロールすることでゾーン状態が作られる。
もちろん多少の練習は必要だが訓練次第で誰でも身に付けることができる。
私が自信を持ってそう言い切れる理由は、ある専門家の方がこのゾーン状態への入り方を明確にメソッド化したからだ。
メソッドの名称は
「ゾーンコントロールメソッド」
このメソッドを使えば誰でも意識的にゾーン状態が作れるという驚きの方法論だ。
実際に私も試しているが、日常の様々な場面で大変役に立っている。
今はそのメソッドに更に磨きをかけている段階だが時期が来ればセミナー等で皆さんに直接体感してもらいたいと考えている。
下田 信司