インパクトで最大のパワーを出す方法

前回の絶対インパクトの作り方という記事では、真っ直ぐで長いインパクトゾーンの作り方について解説した。

それに続いて今回はインパクトで最大限の力を出す方法について解説したい。

インパクトで最大のパワーを出すためには次の3つの要素が必要だ。

⚫︎胸の回転力

⚫︎右半身の押し込み

⚫︎右脚の蹴り

※右打ちの人を基準に解説

この3つの動きをインパクト時にタイミング良く合わせることで強い力が生まれる。

胸の回転

バックスイングで捻った胸を切り返しからターゲット方向に向けて一気に回転していく。

この回転力によってインパクトでパワーが生まれる。

胸の回転は切り返し以降フィニッシュまで止めることはない。

胸の回転を止めなくても、手はクラブヘッドがボールに当たる前に自然に止まる動きになる。

それは当てようとする本能が働くからだ。

手が止まることでクラブヘッドが加速してボールに強くコンタクトできる。

良くないのは、無理にインパクトでクラブヘッドボールに合わせようとして胸の回転まで止めてしまうことだ。

胸も手も両方を止めてしまうとスイングは減速してしまう。

胸が回転しながら手が止まることで最大のパワーが出せる。

ダウンスイングで左肩甲骨を背骨に寄せるように胸を回していく。

インパクトでは左の脇腹が伸びる動きになり、胸がやや開いた形になる。

右半身の押し込み

胸の回転が止まらなくなるとインパクトでは右腕は曲がった形になる。

ボールに当たった後に右腕を一気に伸ばしていく。

右の肩甲骨から腕が伸びていくイメージでフォローに向かって右腕を伸ばす。

それと同時に右手の人差し指の付け根でクラブヘッドをコントロールしながらターゲット向かって真っ直ぐで長い線のインパクトを作っていく。

右半身全体でボールを押し込んでいく意識でインパクトを線にしていくことで、加速するクラブヘッドのパワーをロスなくボールに伝えることができる。

右脚の蹴り

クラブヘッドがボールにコンタクトする瞬間に右脚を蹴る力をボールに与えるパワーに変える。

母指球に乗せた体重を斜め上にジャンプするように右脚全体で蹴り上げる。

インパクト時にはやや横に屈曲した身体をこの蹴りによってフィニッシュへの立ち上がりに変えていく。

この立ち上がりによって、インパクトでクラブヘッドがボールに当たる衝撃による減速を限りなく防ぐことができる。

またこの右脚の蹴りは、右半身の押し込みの動きをやりやすくする効果もある。

動きのタイミングを合わせることが大事

この胸の回転、右半身の押し込み、右脚の蹴りの動きのタイミングを合わせることでインパクトで最大のパワーを出すことができる。

まずは胸の回転を止めない練習から始めるのが良い。

回転力が上がるだけでもインパクトで伝わる力が強くなる。

その後右半身の押し込みと右脚の蹴りの動きを付け加えていく。

この2つの動きを取り入れる順番はどちらでも良い。

いずれにしても短いクラブでの練習をおすすめする。

今までにない新しいトレーニングを開発中

実はこの3つの動きとタイミングを身体に覚え込ませるためのMMPゴルフという今までにないトレーニングを専門家の方と一緒に開発中だ。

MMPとはMotion Master Program(モーションマスタープログラム)の略だ。

このトレーニングは身体を鍛えるというよりも主にスイングを作るのが目的だ。

通常は器具を使って動きを覚えていくが、自宅でできるトレーニングもあるので近々動画で公表したい。

下田 信司

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