ゴルフというのは難しいスポーツだ。
いくら練習してもなかなか上手くなれないだけでなく、練習のやり方を失敗すると逆に下手になってしまう。
そういう意味で、努力がなかなか結果に繋がらないスポーツだと言える。
結果とは、ある物事を行った後に生じた現象もしくは状況という意味だ。
単なるその時の現象や状況に過ぎないのだから、そんなものは気にせず楽しむことが大事だという意見もある。
しかし私はゴルフという難しいスポーツを楽しむには、逆に結果にこだわるべきだと思っている。
私の考えでは、結果にこだわるとは技術にこだわるということだ。
コースというのは不確定要素が多い所だ。
良いショットが風や傾斜などの予期せぬ影響でトラブルになったり、逆にミスショットが幸運にも良い結果になったりもする。
まさに、好スコアでラウンドするためには運が必要だと言える。
しかし、全盛期のジャックニクラウスやタイガーウッズを観ると不確定要素をも凌駕する圧倒的な技術力を感じる。
まるで技術力が運まで引き寄せている感さえある。
私は例えアマチュアの方でも、そういった高い技術力を追求することこそ、ゴルフをやる醍醐味だと思う。
当然、そんな超一流の技術力を身に付けるなんて一般的なアマチュアゴルファーには到底無理な話だと思う人もいるだろう。
いやここで言いたいのは最上級を目指すこと自体がロマンであり、超難解なゴルフというスポーツを楽しむ究極の方法だということだ。
最終的にそのレベルに辿り着くかどうかは、また別の問題なのだ。
そういう意味では、これは過程を楽しむ考え方だと言えるかもしれない。
だが少し違うのは、単純に過程を楽しむわけではなく、良い結果を出すための過程を楽しむことが大事だというところだ。
この考え方に共感できるという方には、ぜひ最高級の技術を追求しながらゴルフを楽しんでもらいたい。
下田 信司