私のブログやFacebookで頂くご質問で多いのが利き目についてです。
珍しい理論と思われる方が多いのと、今現在は他にあまり詳しく利き目とスイングの関係について解説する人がいないというのがその原因でしょう。
そこで、今回は久しぶりに利き目のお話をしてみたいと思います。
利き目で変わる顔の動き
シモダ
今回は利き目とスイングについて話してみたいと思います。
利き目とスイングの関係って単純に面白いですよね。
Dr.ヒツモト
シモダ
そうですね。
あまり意識してスイングしている人はいませんよね。
私もコーチに言われるまではまったく意識してなかったですよ。
Dr.ヒツモト
シモダ
でも、意識すると利き目に合わせた動きは大事だってわかりますよね?
わかります!わかります!
打ちやすくなるし、ミート率も良くなるから。
Dr.ヒツモト
シモダ
打ちやすくなりますよね。
自分はこの理論に気付いてからレッスンが楽になりました。
大事なのは利き目に合わせた顔の動きですよね。
Dr.ヒツモト
シモダ
そこがポイントです。
もう一度具体的に教えてください。
Dr.ヒツモト
シモダ
右打ちの方の場合ですが、単純に言えば右が利き目の人は右目主体でボールを見るのでバックスイングからトップではなるべく顔は動かさないようにして、切り返しからダウンスイングでは顔がリードまたは身体の動きと同調して飛球線方向に捻り戻していくのが自然な動きとなります。
なるほど。
Dr.ヒツモト
シモダ
逆に左が利き目の人は左目主体でボールを見るのでバックスイングからトップで顔の向きを少し変えておいてダウンスイングでもそのまま顔の向きをキープして身体を飛球線方向に捻り戻すということです。
利き目が右の場合
利き目が右の人はバックスイングではなるべく顔の向きを変えず、切り返しを顎でリードしながらクラブを引っ張るようにしてダウンスイングしていきます。右目を使ってボールとの距離感を掴むことで、不安なくクラブをインサイドからの軌道に乗せて下ろすことができます。
利き目が左の場合
利き目が左の人はバックスイングで少し顔の向きを変えた状態から切り返しで顎が手と身体の捻り戻しの動きと逆方向に動きます。この動きで左利き目のスイングの特長である顔が開かないクローズ感の強いダウンスイング〜インパクトの形になります。
最近はプロの連続写真とか見ててもこの2つのタイプにはっきりと分かれているのがよくわかります。
Dr.ヒツモト
シモダ
とは言え、これはボールを打とうとすると本能的にそう動く場合が多いので、この理論を知ったうえで自分の利き目に逆らった動きをしないという捉え方で良いと思います。
自分は利き目が左なんだけど、クラブを上げる時にあまり利き目を意識し過ぎると頭がスエーしちゃうんだよね。
Dr.ヒツモト
シモダ
それは左が利き目の人に多い現象ですね。その方が楽なんでしょうけど、そこは気を付けたいポイントです。
そうそう!楽なんですよ。
でも身体の捻りは甘くなってしまう。
Dr.ヒツモト
シモダ
頭が揺れるとミート率も落ちますから、なるべく顔の向きを少し変える範囲で留めておきたいですね。
利き目が左の人はバックスイングでの頭の動き過ぎに注意しましょう。
逆に利き目が右の人が気を付けるポイントはどこでしょう?
Dr.ヒツモト
シモダ
右の人はバックスイングでとにかく顔の向きを変えないようにすることですね。
そこで顔の向きが大きく変わってしまうと切り返しでボールを見ようと顔を振り戻す動きもやり過ぎになってしまうので要注意です。
なるほど。
なんか右目の人の方がバックスイングがきつそうですね。
Dr.ヒツモト
シモダ
たしかに利き目が右の人の方が首の柔軟性が要求されますので普段からのストレッチが必要ですね。
利き目が右の人はバックスイングで顔が動かない首の柔軟性をつけましょう。普段の生活に無理をしない程度のストレッチを取り入れるのがおすすめです。
最後に利き目とスイングについて何かまとめておくことはありますか?
Dr.ヒツモト
シモダ
長年ゴルフをやってきていろいろな練習をしていると、自分では気づかないうちに自分の利き目に逆らった顔の動きになっているという方もいますので、もう一度自分の利き目をしっかりと確かめたうえでその利き目に逆らわないスイングを心掛けてみてください。