曲がり幅が計算できる実戦的なプッシュボールは、スコアメイクにおいて大きな武器になります。
今回はフラットなダウンスイングとプッシュボールの関係について解説してみたいと思います。
フラットなダウンスイングとプッシュボールの関係とは?
フラットダウンの球筋は自然とプッシュボールになる
近年のプロの世界の流れとしてフラット軌道のスイングが主流になってきています。
このフラットスイングのメリットのひとつがボールが捕まるということです。
ダウンスイングの軌道でボールを捕まえることができるので、インパクトではクラブヘッドを無理に返さないというのがフラットスイングの特徴です。
このフラットスイングができると球筋が自然とプッシュボールになります。
プロの場合はヘッドスピードが速いためドローになることもありますが、基本的にアマチュアの方がフラットなスイングをした場合は自然とプッシュボールの球筋になります。
プッシュボールのメリットとは?
汎用性抜群のプッシュボール
実はこのプッシュボールというのはドライバーからアプローチまで幅広く使えるかなり汎用性のある球筋です。
そのためトッププロの多くが、実戦でこのプッシュボールを有効的に活用しています。
メリット1
曲がりの幅が予想しやすい
正しいプッシュボールはインサイド軌道のダウンスイングによって生まれます。
インサイド軌道のダウンスイングではボール打ち出しはアドレスでセットした肩のラインよりもやや右になります。
ボールは右にでますが、インサイド軌道のダウンスイングによってボール球にスライス回転がかかっていないため、そこから大きく右に曲がることはありません。
右に曲がり過ぎないという予想が立てやすいので、プレッシャーがかかった場面でも安心してスイングすることができるのがプッシュボールの強みのひとつです。
メリット2
飛距離が出る
プッシュボールというのはインパクトでクラブフェースが被った状態では打てません。
そのため、正しくプッシュボールが打てた場合はボールのキャリーが出るので十分な飛距離が期待できます。
メリット3
アドレスが構えやすい
プッシュボールというのは、構えたアドレスラインよりも少しだけボールの打ち出しが右になります。
そのためアドレスのスタンスラインはターゲットに対してオープン気味に合わせる必要があります。
ターゲットに平行に構えるということは難しいことですが、最初から左向きで良いと思えば随分とアドレスは構えやすくなります。
アマチュアゴルファーの方が犯しがちな、アドレスでの単純なラインの設定ミスを防げるという点においてもプッシュボールを活用するメリットがあります。