時折当ブログには、アマチュアゴルファーの方から質問が届く。
その中でも
稼げるプロと稼げないプロでは何が違うのか?
という質問を意外と多く頂く。
つまりツアーで活躍できるプロとそうでないプロとの違いである。
その答えは、インパクトにある。
単純に活躍できるプロは良いインパクトをしている。
一見するとプロは皆同じように上手くインパクトしているようだが、活躍できているプロとそうでないプロとではインパクトとは全く違う。
トーナメントを生で観戦すると、ツアープロのインパクト音に驚く人は多いだろう。
男女に関係なく、ツアーで活躍しているプロのインパクトは短くて甲高い音がする。
この音を出すことはとても難しい。
インパクトでのクラブの入れ方が違うのだ。
昔、私はゴルフのレッスン場を経営していた時期がある。
その頃は、ジュニア育成にも力を入れていて多くのジュニアゴルファーを指導していた。
その中のある小学生の女の子がいろいろな練習をしていくうちに、このインパクト音が出せるようになった。
確か小学6年生だったと記憶しているが、とにかくツアープロのインパクト音に近い音で打つようになった。
これは凄い選手になるなと感じたのを今でも覚えている。
その後、彼女は日本トップクラスのジュニアゴルファーに成長して、今ではしっかりとツアーで活動している。
絶対インパクトを作る
正直その当時は、なぜその子がツアープロのようなインパクト音が出せるようになったのかが分からなかった。
最終的にツアープロまで育てる自信はあった。
しかし、その女の子は自分の中の成長計画の順序をいきなり凄いレベルまで一気に超えてしまった。
この時は、まだこの突然変異的な現象に自分の知識が追いついていなかったのだ。
それから約10年が経って、最近やっとそのインパクト音を出すクラブの入れ方を理論化できた。
いや思ってよりも時間が掛かってしまった。
やはりそれだけゴルフスイングというものは奥が深いということだろう。
やっと完成した私の理論では、このツアープロ達が身に付けているインパクトを「絶対インパクト」と呼んでいる。
この絶対インパクトを作るために必要不可欠な動きが2つある。
それは、
スターティングの動き
と
切り返しの動きだ。
この2つの動きで絶対インパクトに限りなく近付ける。
限りなくと言うのは、それだけではまだ少し不十分だからだ。
そこにあとひとつある動きを付け加えることで、絶対インパクトが完成する。
とはいえ、アマチュアゴルファーの方の場合は最後の動きまでは必要ないだろう。
絶対インパクトに近づくだけでかなりの好スコアが狙える。
いずれこの絶対インパクトの作り方の完全版もこのブログに書きたいと思っている。
下田 信司