スイングを超学問的に考える
超学問的スイングとは
私はゴルフのスイングを作ったり、管理したりする作業は超学問的であるべきだと考えています。
超学問的とは私が作った造語です。
一般的な学問的の意味は、客観的、科学的に物事を捉えるということです。
しかし、超学問的とはそれとは少し違います。
超学問的とは客観的、科学的であり、尚且つ機能的な視点で物事を捉えるという意味です。
つまり、学問的をより実践的に進化させた知識体系だと考えてください。
ゴルフとはスポーツであり、常に結果を求められるゲームです。
そして、スイングというのはゴルフというゲームを作っているあらゆる要素の中で一番結果に直結しているものです。
ゴルフの上達とはスコアを良くすることですから、スイングにはスコアアップするための機能を持たさなければなりません。
スイングという僅か2秒足らずの動作の後ろに結果を出すための厳密で機能的な知識体系を作ることこそが確実にゴルフが上達する秘訣なのです。
理論の役割
理論作りとは部分と全体が双方向的に
繋がり合う大きなフレームを作ること
ゴルフスイングを超学問的にするために絶対不可欠なものが理論です。
そもそも理論とは、原因と結果の2つの現象の関係性に客観的な筋道を立てて説明するものです。
この理論を活用することによって動きを変える、また管理するという複雑な作業を簡単に行えるようになります。
つまり、動きの修正、管理をシンプル化することが理論の役割ということです。
そういう意味でスイングの理論化は必要です。
スイングの理論化とは、身体とクラブの細かな動きとその繋がりから生まれる全体の大きな動きの流れまでを整合性のあるひとつのフレームとして作り上げることです。
頭の中にそのフレームが組み立てられると、どういうスイングをすれば上手くなれるかというのが明確に分かるようになります。
また、それにより練習の質も上がり、効率の良い上達のサイクルを作ることができます。
超学問的にスイングを捉えることが
ゴルフの価値を上げる
スイングの可視化だけでは
上達しない理由とは
ここ最近では世界中でスイングを科学的に解明していくという流れが加速しています。
その科学的な検証によって様々なクラブと身体の動きが数値化または映像化され動きが見える時代になってきました。
しかし、動きの可視化だけではまさに学問的レベルで、機能性を含む超学問的なレベルにはまだまだ程遠いと言えます。
なぜなら、科学的検証が多くのゴルファーが結果を出すための最終的な解決策なのかという視点で考えた場合にあきらかにそだけでは不十分だからです。
確かに科学的な解明には説得力がありますし、問題点を見つける入り口としては最高のツールであることは間違いありません。
しかし、実践で結果を出すためには、可視化の先には必ず身体やクラブの悪い動きを理論によって修正する作業がなければなりません。
そして、更にその修正した動きを確実に結果に結び付けるためには、コースで使える技術にまで動きを磨きあげる必要があります。
この修正から実戦で使える技術への落とし込みまでを含めた知識体系こそが超学問的であり、またゴルフスイングというものをその領域に推し進めることがゴルフというスポーツの価値を高めることになるのです。