スイング座談会
〜第2話〜
山口さん「トップについてですが、私は長い間オーバースイングとクロスシャフトに悩みました。」
シモダ「そうですね。修正できてよかったです。なかなか苦労しましたけど。」
山口さん「ええ。まだコースだと少しクロスにはなりますが(笑)でも、私の周りを見てもほとんどの人がオーバースイングかクロスシャフトになってます。やはりトップというのはそうなりやすいものなんですね。」
シモダ「そうですね。バックスイングで手を使い過ぎてそうなる方が多いですよね。」
櫃本さん「手を使わないというのが難しいですよね。」
シモダ「 まあ、まったく使わないというわけではないのですが。」
山口さん「身体の捻りに合わせて使う感じですよね。」
シモダ「そうです。バックスイングでは上体の捻りが大事ですからそれを邪魔するような使い方は避けたいですよね。」
櫃本さん「それにはアドレスが重要ということですよね。」
シモダ「 はい。アドレスの姿勢が大事です。」
山口さん「姿勢良く骨盤からの前傾ですね。」
櫃本さん「たしかにプロのアドレスは姿勢が綺麗ですよね。」
シモダ「 そうですね。プロでアドレスで骨盤が立っている人はあまり見ないです。」
櫃本さん「私は骨盤からの前傾のまま上体を捻るとかなりお腹がキツイです。」
シモダ「はい。それが正しい感覚ですね。」
櫃本さん「その感覚だと手もキツくて肩の下くらいしか上げられないです。」
シモダ「実際はバックスイングにもスピードがあるので反動でそれ以上は上がりますが、その感覚が正しいです。」
山口さん「それだとオーバースイングになりませんよね。」
シモダ「はい。なのでオーバースイングにお悩みの方はまずはアドレスをチェックしてみることをおすすめします。」
山口さん「トップのときの下半身の動きはどうでしょう?」
シモダ「 下半身のポイントは体重の掛け方ですね。」
櫃本さん「トップのときはどこに体重が掛かればいいのでしょう?[/speech_bubble]
シモダ「トップでは踵寄りですね。」
山口さん「踵ですか?なんか不安定なイメージですが。」
シモダ「 はじめはそう思いますが、そんなことはないんですよ。」
櫃本さん「前体重の方が踏ん張れる気がしますが。」
シモダ「それが前体重で右脚を止めて我慢しようとするとしゃがみ込む動きになるので上体の捻りを止めてしまうんです。それを無理に捻ろうとするとその反動でスエーしたり状態が起き上がったトップになりますね。」
櫃本さん「なるほど。」
シモダ「R.マキロイやD.ジョンソンをはじめ一流プロのトップを見てもかなりトップは踵体重の選手が多いですよ。」
山口さん「なるほど。それでマキロイとか独特の脚の使い方に見えるんですね。」
シモダ「ええ。彼は思いっきり体重は踵で膝も伸ばしていきますから。
トップでしゃがみ込む動きはまったくないですよね。」
櫃本さん「たしかに踵に体重を乗せながらバックスイングすると膝が伸びた感じになりますね。」
シモダ「 はい。それでいいんです。先程もお話ししたように逆のしゃがみ込む動きは良くないですから。」
櫃本さん「上体を捻って体重は踵かぁ。」
シモダ「トップ選手の共通点としてトップのときに背中が反る形になるというポイントがありますが、これは少しでもしゃがみ込む動きになるとその形にならないんです。」
櫃本さん「そうなんですね。たしかにプロは背中反り気味のトップをしてますね。」
山口さん「あのプロの背中の感じはかっこいいですよね。」
シモダ「はい。皆さんもあのトップになってもらいたいですね。」
櫃本さん「おじさんでもやれますかね(笑)」
シモダ「 やれますよ。大丈夫です。」