今回は飛距離アップに欠かせないヘッドスピードを上げるための身体の使い方について解説したいと思います。
ヘッドスピードを上げる
身体の使い方とは?
身体を上手く使うためには人間の身体の構造を知ることが大事
人間の背骨は胸(みぞおちよりも上)の部分しか捻れないようになっています。
胸よりも下の背骨は捻れないので、本来ならお腹や腰を捻ってスイングすることはできません。
人間の平均では、胸の部分が40度以上捻じれるのに対して、胸から下の背骨は1度しか捻じれません。
その捻れない胸よりも下の部分を強引に捻って打とうとしても、身体が無駄に暴れるだけでヘッドスピードが上がるスイングにはなりません。
動かない部分を無理に動かそうとすることで、止めておきたい部分が暴れるという効率の悪いスイングになってします。
胸の回転でヘッドスピードが上がる
逆に下の写真のように身体の構造どおり胸の部分のみを回転させることでスイングは格段にスムーズになります。
そして、この胸の回転が速くスムーズになるほどにヘッドスピードも速くなっていきます。
可動域の大きい胸の部分を回転させることで、スムーズでヘッドスピードが速いスイングになります。
胸を回転するときの注意点とは?
胸の回転は止めないことが大事
意識的なのかどうかは別として、プロの場合はこの胸の回転を上手く使っています。
男子プロで言えばロリー・マキロイ選手を筆頭に飛ばし屋と言われる人たちは、解剖学的に動く胸を素早く回転させることでヘッドスピードを上げて、ボールにクラブヘッドのエネルギーを効率良く伝えています。
この胸の回転で大事なのが、切り返しからフィニッシュまでその回転は止めないということです。
切り返しやインパクトで胸の回転が一瞬でも止まってしまうと、クラブヘッドが加速する動きの邪魔をしてしまいます。
効率良くヘッドスピードを上げるためには、バックスイングのスタートである切り返しからフィニッシュまで、胸は回転し続ける意識を強く持ちましょう。
胸の回転はスイングのスタートからフィニッシュまで動きを止めない意識が大事です。
胸の回転をスムーズにする方法とは?
胸を上手く回転させるためにはアドレスでの頭のポジションが大事
胸の可動域はアドレスでの頭のポジションによって変わってきます。
アマチュアゴルファーの方によく見かける顎が前に出て背中が過度に丸まったアドレスでは胸の可動域は小さくなってしまいます。
可動域を大きくするためには、少し顎を引いて頭が前に出ないように注意しましょう。
顎を引いて頭が前に垂れないようにすることで胸の可動域が広がりスムーズな回転がやりやすくなります。